ひとまず若者は海外に行け『楽しくない仕事はするな』
淡々とつづられているが、読後おそろしいほどに海外に行かねば…となる一冊。
別に日本で働いていればいいじゃんと思ってしまっている若者に読んでほしい。
『楽しくない仕事はするな』の著者
著者は高木健さん。
株式会社サンパーク代表取締役CEO。兵庫県神戸市生まれ。慶應義塾大学法学部法律学科卒業後、丸井に入社。2年間の勤務後、ホテル業界に転職。最終的には120人を束ねる副支配人に。31歳の時に、縁あって株式会社サンパークを引き継ぐ。平成9年5月代表取締役に就任。飲食店のフランチャイズ経営、ラーメンやカフェなどのオリジナル飲食店舗の国内外展開、アミューズメント施設、フィットネス経営など、現在展開している店舗は100店舗以上。(本書より)
第1章 仕事が楽しくない理由
第2章 会社が一番欲しいのは店長になれる人
第3章 これからの仕事選びの基準とは?
第4章 「1年間コピーを取れ」と言われたら、どうするか?
第5章 自分の可能性に目覚める方法
第6章 なぜ海外にチャンスがあるのか?
第7章 日本一、人を元気にする会社
最終章 世界に飛び出す勇気
『楽しくない仕事はするな』で覚えておくこと
何が言いたいかというと、若い人たちも狭い日本の小さな箱の中で、小さな争いごとに終始しているのではなく、世界に目を向けて海外に飛び出してほしいのです。生存競争は厳しいかもしれませんが、海外に行って自分を鍛えると、サクラマスと同じように、人間も何十倍にも大きく成長することができるのです。(P102)
ずっと同じ場所にいることは、居心地がいいことかもしれませんが、そこで得られるものと、一歩踏み出して得られるものとでは、やはり全くちがいます。
ぜひ勇気を出して、一歩を踏み出してみてください。(P104)
『考える前に日本を飛び出せ!』と副題にあり、『経験がなくても、英語ができなくても海外で働き、日本の魅力を伝えよう!』と帯にあるように、基本的には海外で働くことを勧める本。
ヤマメの話がおもしろかった。
生まれてから川で競争に敗れたヤマメはは川を下る、海での生存競争は過酷だが、生き抜いたヤマメはずっと上流にいたヤマメが一尾あたりの重さが平均100gなのに海を経たら体重は3kg体長も60cmほどになっている。
海外に行くことも同様という、生存競争にさらされるが、生き残ればでかくなれると。
『楽しくない仕事はするな』の引用
青い鳥症候群
主人公のチルチルとミチルが、幸せをもたらすといわれている青い鳥を探しに旅をしますが、見つからずに家に帰ると、鳥かごで飼っていた茶色い鳥が、青い鳥になっており、幸せは身近なところにあったという話
私の会社では、経営理念をミッションとして掲げていますが、その中に、「社員一人一人が高い経営能力を身に付け、気づかなかった自分の無限の可能性に目覚め、生きることのすばらしさに出会う企業を目指す」という言葉があります。
まさに、この言葉に、私の考えが集約されています。(P15)
私は、社員が「できません」と言ったら、「ふざけるな。やってから言え」と、本気で怒ります。やってもできなかった場合は仕方ないですから。その時には怒りません。(P16)
「できません」ではなくて、やってみる。仕事が楽しくないのは、「やってみよう」という精神に欠けているからです。
仕事でも何でも、常に新しいことに挑戦しよう、ものごとをいい方に変えていこう、という心を持っていれば、仕事が楽しくないわけはありません。(P17)
自分の目標も見えず、会社からも認められない仕事であれば、そのまま無理して30年も続ける必要はありません。(P23)
「辞める」勇気も大切です。(P23)
会社はあなたをレベルアップさせるバトルフィールドである(P41)
「会社は自分を成長させる場所」という認識を持ち、「会社を利用」してもらえばいいのです。(P42)
社員のアイディアを無視する会社は辞めてもいい(P43)
AI時代だからこそ「感激・感動」がキーワードになる(P55)
私は、フランチャイズ先と業務提携をする時に、必ず、この商品は自分の子どもに食べさせられるかどうかを自問します。(P61)
自分がファンになれる会社を選べ!(P63)
コンテナの上には卓球台が置いてあり、階段で上がれるようになっているので、そこでもミーティングをすることができます。卓球台には、「ピンポンのように活発な議論を交わそう」というメッセージを込めているのですが、そういった遊び心を常に忘れないようにしています。(P78)
あのイチローだって3割何分です。失敗を恐れていたら、何も行動することはできないのです。
やって後悔するよりも、やらなかった後悔の方が大きい、とよく言いますが、まさにその通りなのです。(P106)
私は、言葉の持つ力、言霊というのをとても信じています。(P109)
「運が悪い」と思う人は、失敗を、誰かのせいにする人です。自分はこんなに頑張っているのに、実力が正しく評価されていないと、常に不満を持っている人に多いのがこのタイプです。(P110)
120%で働く人は失敗した後が違う
70%の力で仕事をする人間は失敗しても報告しない。
100%の力で仕事をする人間は失敗したという報告しかしない。
120%の力で仕事をする人間は失敗したから次はどうするという提案をもってくる。
「このままでは、日本では生き残れない。海外に進出しないといけない」と、誰もが思いながらも、実際に海外に視察に行く人は、あまりいません。その数少ない人の中で、実際に店を出そうという人は、さらに少なく、10人に1人いるかいないかでしょう。(P118)
私は「できる、できないか」ではなく、「やるか、やらないか」が重要だと思っています。まずは行動を起こす。やってみたら、何のことはない、やれてしまうものです。(P119)
何でも食べられる人が海外で活躍できる人(P130)
QSCSAA
クオリティ、サービス、クリーンネス、サニテーション(衛生)、アピアランス、アトモスフィア(雰囲気)
日本国民の取得率は24%、イギリスは60%、カナダは70%の取得率。アメリカは36%