全社会人が読むべき一冊『稼ぎたければ、働くな』
年間休日140日、残業禁止、ホウレンソウ禁止、育児休暇3年なのに創業以来赤字ゼロの未来工業株式会社の創業者の著書。
なんていい会社なんだうらやましい。。。という感情よりも、常に考えることの重要性を感じさせてくれる一冊。
自分の働き方を見直すきっかけになる。
全社会人必読の本。
『稼ぎたければ、働くな』の著者
著者は山田昭男さん。
1931年上海生まれ。旧制大垣中学卒業後、家業の山田電線製作所に入社。家業の傍ら演劇に熱中、劇団「未来座」を主宰する。65年、劇団仲間と未来工業を設立、代表取締役に就任。91年、名古屋証券取引所第2部に上場。02年、未来株式会社を名証2部に上場させ12の関連会社をホールディング化。同社の取締役相談役に就任。岐阜県中小企業家同友会代表理事・会長、岐阜県電気工業界会長などを歴任
未来工業株式会社取締役相談役。
1931年、上海生まれ。旧制大垣中学卒業後、家業の山田電線製造所に入社。
家業の傍ら、演劇に熱中し、劇団「未来座」を主宰。
1965年、劇団仲間と未来工業株式会社を設立。代表取締役社長に就任。
1991年、名古屋証券取引所第二部に上場。
2000年、取締役相談役に就任、現在にいたる。
1989年に黄綬褒章受章、1999年に大垣市功労賞受賞、2001年に勲五等双光旭日章受章。
「残業は一切禁止」
「年末年始休暇は19連休」
「定年は70歳まで」
「どんなアイデアでも出したら500円」
――次々と常識はずれの制度を設けながら、
年間売上200億、創業以来40年以上赤字ゼロという
業績をあげ続けるユニークな経営手法が注目を集め、
「カンブリア宮殿」(テレビ東京系)、『日本でいちばん大切にしたい会社2』(あさ出版)など、数々のメディアで取り上げられる。
著書に『ドケチ道』(東洋経済新報社)、『日本一社員がしあわせな会社のヘンな“きまり”』(ぱる出版)、『日本でいちばん社員のやる気がある会社』(中経文庫)などがある。(Amazonより)
『稼ぎたければ、働くな』を読んで覚えておくこと
未来工業の壁にはいたるところに大きな標語が貼ってある。書かれている言葉は「常に考える」。(P18)
本書で最も大事なこと、覚えておきたいことはこんなに素晴らしい、おもしろい会社があるということではなく、常になぜと考えることの重要性。常識を疑い、常に考える。
差別化するとは常に考えることだといいます。
その重要性だけは覚えておかねばならん。
人は、信頼されるからこそ一生懸命にそれに応えようとする。泥棒だって同じだ。まずこちらから通帳とハンコを預けてしまう。つまりはそれくらい、相手を信頼してさらけ出す。そうすればどんな人間で大概は一生懸命に働くようになるものなのだ。(P57)
『稼ぎたければ、働くな』の引用
日本には六百万の会社があるが年間四千万以上儲かっている会社は3%。97%と同じ働き方をしていたのではうまくいかない。
「差別化」とは「常に考える」こと(P17)
見るだけで実践できない者もいるだろうからと、何か新しいアイデアをひとつ提案するたびに、社員には五百円を支給することにした。(P19)
すぐれたアイデアに知識や才能はいらない。必要なのは「なぜ?」と思う感覚だ。当たり前のことを当たり前と思わず、常に「なぜ」と考える。(P19)
未来工業ではホウレンソウは禁止だ。理由は簡単、いちいち上の指示や判断を仰いでいると、自分の頭で考えなくなるからだ。(P32)
ホウレンソウなど無意味である。あんなものはポパイに食べさせておけばいい。社員に仕事をまかせて、自分で考えさせたほうがはるかに組織全体は強くなる。(P34)
「失敗した奴は何もやらん奴よりがんばったんだから、給料をあげてやれよ」と私は言う。(P45)
未来工業はタイムレコーダーがない、働いている時間をタイムレコーダーで管理すると残業代をもらおうと、ずるずる働く
「安くしろ」と言っておどしても安くならない。「高くていいよ。おまえんとこが儲かるように高い値段を出してこい」と言ったほうが安くなる。
してほしいことと反対のことを言ったほうが、相手はその通りしにくくなる。これは人間の心理すべてに通じる法則だ。(P62)
安売りするな、高く売れ。それが、力を持たない者の知恵である。(P70)
私はいつも全従業員の三十%は営業に回せ、と言っている。(P75)
未来工業には約80のサークルがある。どのサークルにも会社から年間12万円の補助がでることになっている。(p85)
社員のやる気を百%引き出すのが社長の仕事だ。(P89)
お中元やお歳暮は贈らない。
人を本当にやる気にして働かせようと思ったら、先にたっぷりアメを与えないければダメなのだ。(P116)
仲間意識は、社員のやる気を育てるいちばんの栄養になる。(P140)
「うちにはいい人材が来ない」とか「優秀な人を集められないからダメだ」などと平気で言う。とんでもない話だ。それは育てられない会社が悪いのである。(P147)