『21世紀のブランドを創る「星乃珈琲店」誕生物語』
新しいブランドを作るとはどういうことなのか。
学ぶというより知ってみたいという興味で読んでみた。
本当に日記という感じで、実際に法人で飲食をやっている人以外は読んでもためになるところは少ないかもしれないが、飲食店で働く人にとっては興味深い。
『21世紀のブランドを創る「星乃珈琲店」誕生物語』の著者
著者は大林豁史さん。
1969年、東京大学経済学部卒。日興證券を経て、73年、日本レストランシステムの前身であるショウサンレストラン企画株式会社を設立。2007年10月、ドトールコーヒーと経営統合し設立した、ドトール・日レスホールディングスの会長に就任。現在は、日本レストランシステム株式会社代表取締役会長であり、株式会社ドトール・日レスホールディングス取締役。著書「外食・非常識経営論」。(ダイヤモンド社)
目次
1章 コーヒー・ファーストという逆転の発想から星乃珈琲店は生まれた
2章 不採算店からの業態変更からスタート2号店で早くも生まれた目玉商品
3章 メイン業態の五右衛門からの業態変更その存在はグループ全体に影響し始めた
4章 どんな立地にも対応できる業態へマスコミも大いに注目し始めた
5章 さらにさまざまな場所への出店サロンや五右衛門との一体館など多彩な提案
6章 さまざまなリッチでの勝ちパターンが見えてきたそして、100店舗目を達成
『僕はこうして、苦しい働き方から抜け出した。』を読んで覚えておくこと
引用
私は、そんなふうに数あるコーヒー専門店や喫茶店、カフェの中で唯一、神戸にしむら珈琲店のコーヒーの味が好きだった。(P53)
長沼常務はわが社の序列3位の人間で、営業本部長を務めている。しかし、背広を着て視察で済ませるなどということはしない。コックコートをしっかりと着込み、新規オープンの店には必ず出かけていって、ホールから厨房から、所狭しと陣頭指揮を執っている。…彼がそうだから、部長や課長クラスのメンバーは居心地のいいデスクではなく、ほとんど店舗に張り付いている。わが社の基本はあくまでも店舗だからだ。(P141)
日レスでは、役職が上になればなるほど働くという伝統がある。(P141)
あくまでも大衆店だから、プラスを出すよりもマイナスを出さないことが大事だとそこは割り切った。(P177)