人を見る、は鍛えられる『人を選ぶ技術』
人を見る目があると思ってしまいがちだが、何かそのためのトレーニングや意識をしたことがあるか、と言われるとそんなことしたことないのに自信を持ってしまっている人が多いはず。
そういう方の読むべき一冊。
『人を選ぶ技術』の著者
著者は小野壮彦さん。
グロービス・キャピタル・パートナーズ ディレクター。アクセンチュア戦略チームを経て、プロトレード を創業。M&Aにより楽天へ事業譲渡。その後、プロ経営者として、Jリーグ、ヴィッセル神戸、家電ベンチャー アマダナの取締役を歴任。経営人材コンサルティングのエゴンゼンダーに参画し、パートナーとして経営陣へのアセスメント、コーチングおよびヘッドハンティングを実施。近年はZOZOに本部長として参画。プライベートブランド立上げ、および国際展開をリード。早稲田大学商学部卒、ミラノ・ボッコーニ大学MBA(Amazonより)
『人を選ぶ技術』で覚えておくこと
優秀で無害な人を見極めるのと同じくらい、いやそれよりはるかに見抜くのが難しいのが「優秀で有害」な人だ。なぜなら、本当の悪人は悪人の服を着て歩いているわけではないからだ。むしろ前任の服を着ている場合の方が多い。(P59)
本書では人は4パターンに分けられるといいます。優秀で無害なパターン1、平凡で無害なパターン2、平凡で有害なパターン3、優秀で有害なパターン4
もっとも注視すべきはパターン1と4で、4は特に見抜くのが難しいとのことです。
『人を選ぶ技術』引用
成功を目論むならば、アイデアよりも、ファイナンスよりも、「誰とやるか」がはるかに重要であることは、人生経験を積めば積むほど痛感するものだ。(P3)
人を見る目は、科学的に捉えることができるし、トレーニングできる。(P22)
あなたは人を見る目がある方だと思いますか?に6割以上が自分は人を見る目があると答えた
老子が説いた言葉に、「人を知るものは智なり、自らを知るものは明なり」というものがある。ここでいう明は、智よりもさらに上等とされているようだ。(P36)
人を見る目があぶりだすのは、できる奴、できない奴といい奴、いやな奴
人を見るためのフレームワーク
人を4つの階層で捉える
1、経験・知識・スキル:見やすく、わかりやすく、変わりやすい
2、コンピテンシー:好業績者の行動特性、相手の将来の行動を予測するのに使える
3、ポテンシャル:伸びしろ。ポテンシャルの因子は好奇心、洞察力、共鳴力、胆力
4、ソースオブエナジー:その人の精神性。使命感と劣等感。
コンピテンシーを見抜くための必須技術。エピソードベースのインタビュー。相手の意見ではなく、取った行動にフォーカスする
相手をリラックスさせる究極の方法、それは自分自身がリラックスすることだ。
人間の感情は案外たやすく他人に伝播する。(P141)
自分がリラックスする方法のひとつは自分の弱みを口に出すことに慣れる
MBTIは本当によくできていて、私はもっとも実践的な心理テストだと思っている。(P149)
サイコパス度が高い人はまばたきの回数が極端に少ない(P218)