とにかく多読

2014年の本とは思えん『決定版「ハラル」ビジネス入門』

satoshi.nikaidou

海外出店している飲食店で働いていて、聞かぬ日がない話題がハラルについて。

コロナ前から聞いてはいたけれど、今ほどではなかった気がする。

シンガポールに出店する際など話題に上がったりしたものの、そこまでしっかり考えられてはいなかった。

2020年代は日本人は世界と戦うことになると予言している本書、先を見ている人にとっては当たり前のことだったとは思うが、2014年にハラルについてしっかり知らねばならぬと説く本書は今読んでも参考になる。

決定版「ハラル」ビジネス入門』の著者

アクマル・アブ・ハッサン
MHC株式会社代表取締役。1990年3月マレーシアマラヤ大学卒業後、「東方政策」の国費留学生として来日。95年3月群馬大学工学部卒業。同年4月東京銀行入行(現・東京三菱UFJ銀行)。98年1月マレーシア国際貿易産業省(MITI)入省。2005年7月マレーシア貿易開発公社(MATRADE)大阪事務所・所長補佐として再来日。10年9月MHC株式会社(マレーシアハラルコーポレーション株式会社)設立。

恵島良太郎
株式会社ROI代表取締役。1976年宮崎県生まれ。大学卒業後、システム開発会社、コンサルティング会社を経て、2004年8月株式会社ROI設立。国内WEBサービス『ファンくる』等を展開。12年6月マレーシア現地法人M&M Arc設立。13年5月マレーシアサービスオフィス「SENTRO」開始。(amazonより)

決定版「ハラル」ビジネス入門』で覚えておくこと

覚えておこう

・ハラルは、300兆円超といわれる巨大なイスラム市場の扉を開けるための鍵であり、必要不可欠なパスポートでもあるのです。(P3)

・2030年には22億人に増大し、世界人口の4人に1人がイスラム教徒という構成になると予測しています。(P53)

・2020年以降は、日本人同士の競争ではなく、世界を相手にした競争が当たり前の時代になるはずです。そこで勝ち抜くためには、いまから覚悟を決め、語学力やビジネスセンスを磨いておく必要があります。(P203)

引用

訪日観光客の増加が著しいマレーシアとインドネシアは、イスラム教徒が多い国です。私の母国であるマレーシアは、全人口の6割がイスラム教徒で、隣国のインドネシアは、国別では世界最多となる約2億人のイスラム教徒を擁しています。(P15)

「ハラル」こそは、より多くのイスラム教徒観光客を日本に誘致するためのキーワードであり、日本が今後、真の観光立国となるためにもハラル環境の整備が急務となっているのです。(P18)

日本人は観光スポットで奈良や京都を思い浮かべるが、イスラム諸国の人々が一番訪れたいのは冬の北海道

イスラム教の二大宗派はスンニ派とシーア派でスンニ派がイスラム教徒全体の約9割を占める

イスラム教徒の女性は「ムスリマ」と呼ばれ、髪や顔、体のラインを隠すために「ヒジャブ」などの衣装を着用しています。(P42)

コーランには「酒と賭矢、偶像と占い矢は、忌み嫌われる悪魔の業である」という一節があります。(P42)

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