自分に厳しく!『天才はいない。天才になる習慣があるだけだ。』
最近読んだ本の中で、一番付箋を付けた本。
アウトプットにはインプットが絶対的に必要ということ。
天才はやっている、自分もやらねばならぬという当たり前のことをしっかりと感じさせてくれる一冊。
おすすめ。
『天才はいない。天才になる習慣があるだけだ。』の著者
著者は菅付雅信。
編集者/グーテンベルクオーケストラ代表。編集とコンサルティング。<編集スパルタ塾><東京芸術中学>主宰。アートブック出版社ユナイテッドヴァガボンズ代表。『BRUTUS.jp』『キネマ旬報』連載。東北芸術工科大学教授。<スパルタ塾・オブ・クリエイティビティ>共同主宰。
Instagram:https://www.instagram.com/masa.sugatsuke/
『天才はいない。天才になる習慣があるだけだ。』で覚えておくこと
「自分を賢くしないものを、自分の目と耳と口に入れない」(P32)
本書の主張はこれに集約されている。
アウトプットの質と量は、インプットの質と量が決める。あなたに足りないものは圧倒的にインプットである。
この言葉で始まる本書はとにかく熱い。
多くの意識しておかねばならぬ言葉であふれていたが、何はともあれひとまず、自分は自分がインプットしたものでできているということを忘れてはいけない。
このことを改めて強く強く意識させてくれたことだけでもこの本を読む価値がある。
これからはすべてのものに問いかけよう
「はたしてこれは自分を賢くしてくれるものなのか、否か?」と。(P37)
『天才はいない。天才になる習慣があるだけだ。』の引用
人は簡単にクリエイティヴにならないし、簡単にクリエイティヴになったつもりの人の多くは、長くそれを維持できない。
この本は簡単ではないことを書いている。登山やマラソンの指南書に似ている。
数々のクリエイターがバイブルとして愛読している『アイデアのつくり方』という古典がある。(P22)
「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」
プロは、「精度の高いインプットを仕組み化している」(P28)
英語には「You are what you eat」という慣用句がある。
「あなたはあなたが食べたものでできている」という意味だ。(P31)
私たち人間の身体の細胞は骨を除くと、ほぼ2年で完全に入れ替わる。
ここで私が出会ってきた多くの優れたクリエイターが実践していることを総合し、そこから抽出される日常的方法論を一行で要約すると、次の言葉になる。
「自分を賢くしないものを、自分の目と耳と口に入れない」(P32)
インプットの質と量を考えるうえでベンチマークになる一冊に、『打ちのめされるようなすごい本』がある。(P33)
「いい」と「すごい」の差に敏感であること、そして「すごいもの」を的確に選び取ること、それがプロのクリエイターには求められる。「いいもの」は日常にもあふれているが、「すごいもの」は数少ない。よって、そこそこの「いい本」を10冊読むより、「すごい本」を1冊読むほうが頭のトレーニングになると考えるし、大きな時間の節約にもなる。(P37)
すごいといいの差は世に出たとき誰もが気持ちよく思えるようなものはいいものであり、世に出たとき賛否は分かれるが、歴史にくさびを打つものがすごいもの。
「そこそこ」を回避するためには、インプットをするときに問うてみるといい。「はたしてこれは自分を賢くしてくれるものなのか、否か?」と。(P37)
何事も、話がきてからはじめて考え出すようでは、遅いのである。(P41)
良いアウトプットは
1、精度の高いインプットを習慣にする
2、それをベースにA×Bの組み合わせをひたすら試す
3、それらを長く続ける
実は心の中の明るい願望よりも、考え出すと眠れなくなるくらいの悔しさのほうが、強いモチベーションになることも多い。(P44)
日々淡々と厳しめのルーティンを実践する、覚悟の日常化が必要
強いモチベーションをもとに活躍し続ける才人たちにほぼ共通する時間の使い方として、「暇つぶしをしない」ということがある。(P49)
暇つぶしは英語でkilling time、日常的に暇つぶしをやることはkilling life、人生を殺すこと
カール・ラガーフェルド
「本というのは表紙のあるドラッグで、いくらやったって過剰摂取にはならない。わたしは本の犠牲者だ。そうであることが幸せだ」(P56)
古今東西、さまざまなインプット法が語られてきているが、私は「読書」こそが最強のインプットであると考える。
その最たる理由は、「常に頭に適度な負荷がかかる」ことだ。(P60)
クリエイティブになりたければ「1000日間、毎晩、短編小説を1つ、詩を1つ、エッセイを1つ、頭に詰め込みなさい」。(P62)
インプットとしての読書は暇な時間にやることではなく、日常のルーティンであり、仕事の一環
読書はプロのアスリートの入念なストレッチや筋トレの時間と同じ、日常のスケジュールの中に「大事な予定」としてしっかり組み込むべき時間なのだ。(P65)
読書場所は、お気に入りの「サードプレイス」カフェを見つけることから。(P67)
プロのクリエイターとは「世界の中心で愛を叫ばない」こと。自分が世界の中心にいない/世界は自分を中心に回っていないという厳然たる事実と真摯に向き合うことが、人を謙虚にさせ、世界を、歴史を、真剣に学ぶことを促すはずだ。(P84)
「自分はここでは負けない」というジャンルを決め、とことん深堀りする。(P85)
音楽のセンスが悪い人間は、クリエイション全般のセンスも悪い。(P164)
音楽関係の人だけではなく、物書きを生業にする人も、写真家等も同様
母国語でない言語で歌われる音楽も脳のトレーニングにはいいと考える。(P177)
頭のトレーニングを考えると、音楽はやはり自宅でスピーカーを通して、長くゆっくりと集中的に聴くべきだ。(P182)
スマホやイヤホンで聴くとそれに向いた曲ばかりきくようになる。スピーカーに比べて細かいニュアンスを表現しにくいので、コントラストの強い音楽を偏って聴く傾向になる。
アルバム単位ではなく、シングル単位のリスニングになりやすい。
音楽を「読む」ように聴くこと。(P182)
食べ方を変えることは、「生き方を変える」ことである。(P200)
海外のトップクリエイターは、食への意識がめちゃくちゃ高い。(P209)